1U 自宅サーバー(追伸 その2)2012年07月08日 20:56

監視用の温度計の追加

 自宅サーバー運用開始からまる3年が経過しましたが、この間ミラーリングのHDを一回交換したのみでトラブルもなく連続運転しています。先日、秋葉原に立ち寄って際に同じ温度計を入手し、吸入、排気部に個別にセンサー部を配置して同時に監視できるようになりました。


今年も早くから真夏日が続いていますが、サーバー君も毎日頑張ってくれています。


1U 自宅サーバー(追伸 その1)2009年12月30日 16:21

自宅サーバーの紹介から半年が経過しました。サーバー君は猛暑も無事乗り切ってノントップで運用中です。いよいよ、2009年も終わろうとしていますが、真夏の温度データなどを追伸として紹介します。


最も心配した夏場の温度上昇

 元々一番の心配事は空調の無い環境での夏の温暖化対策でした。前稿のように、縁の下からの自然の冷気を頼りに騒音対策の関係もあって小さなスペースに収納したこと、さらに収納エリアの排気も十分でないことでした。当地は全国的にも猛暑日が比較的長い地域ですが、幸い今年は比較的少なかったものの、それでも図に示したようにサーバー君にとっては大変な日々だったことが想像できます。データにある期間以外も同じような日々が約2ヶ月以上に渡って続いていました。


使用した温度計

 温度の計測に使用した温度計は、秋葉原で2千円少々で求めた、商品名「デジタル表面温度センサモジュール」というもので、サーミスタ部分と本体が約3メートルの細い線で分離されたタイプを使用しました。

 写真のように、センサー部分を目的の位置にビニールテープで仮止めておき、本体はサーバー室の蓋の隙間から引出して外にぶら下げて置くことで何時でも簡単に見ることができます。本来は、温度計を2つ用意して常時2箇所が見れると便利ですが、趣味の自宅サーバーですから今回は同日に一つのセンサーをサーバーの前面と後面の排気口を何回か移しかえては測定しました。サーバー室内の温度は30分もすれば定常化しますから、労をおしまなければ十分です。

  

計測データについて

 正確な日付や時間は、繁雑になるためグラフの目盛りから省略してあります。気象台発表の気温は35度程度の環境での概要データとして参考程度に見てください。グラフから現サーバーの内部の温度上昇分は約9度であることがわかりますが、多分これは季節によって大きく違わないはずですから、サーバーの監視のデータの目安として利用できるかもしれません。


1U 自宅サーバー(4/4)2009年07月29日 10:56

前回は、階段下の 1U 自宅サーバーのエアーフローについて縁の下からの吸気口や階段のファンの位置関係などを図解で紹介しました。最終回は数点の写真を交えて自宅サーバーの締めくくりとします。


写真

(左より : 空気の吸入口、ケーブルの引込み、サーバー置場の蓋)

  

空気の吸入口

 サーバー前面の下から上を向いている円錐形をした物体は、洗濯機の排水用フォースの取り付け口の部分です。塩化ビニール材で弾力性があって、この中にフィルターの材料を押し込んでいますが扱いやすいし、一番の見つけものだと思っています。排水フォースその物は直径は一定 ( 4cm弱) ですから、この部分は洗濯層の底部の取り付け導入部分の径に合わせて、適当にカットできるように作られている部分です。

 径の小さい床との取り付け部分は、これもホームセンターで見つけたちょっとした部品です。それほど広くない間隔で押入れの中などにハンガーの棒を取り付けるような用途に使う両端金具です。3箇所にネジ止めができ、通過穴の径が塩ビの小さい方とピッタリ合っていたため使用しましたが、縁の下からネズミ? が入ってこないように薄手の金網を挟んで床にネジ止めしました。

 なにぶんにも、夏場はサーバーにとって救いの冷気取り入れ口ですから、中間の空いている部分にもう一つ追加した方が良いかもしれません。縁の下からファンで吸入していませんが、サーバーの前面から吸い込むエアーフローにお任せです。


ケーブルの引き込み

 階段下に都合よくケーブルの配管はないし、となりのリビングから直接引き込むのはこれも気がひけるものです。当初からの悩みの一つでしたが、思いつきでやってみたところ上手い具合にいきました。どの状況下でも都合よく行くとは思えませんが、こんな手法も有るという例として紹介しておきます。

 まずサーバー置き場の引き込み口の穴を先にあけておきます、次にリビングの壁の照明用のスイッチ部分をそっくり前へ引出したままにしておき、その後ろの空間(内部とリビング側の 20センチ足らずの板の隙間)から先に開けた引き込み口の穴の方を目がけて、細いメッセンジャー(適当なものがないので被覆付きのステンレスワイヤーを使用)を押し込んでいって探り当てるのです。

 十分な長さを入れ込んだところで中に回って、懐中電灯でワイヤーが付近へ着ていないか確認するのですが、簡単には成功しません。途中であきらめなければ 3メートル程度の距離ならメッセンジャーは通過できるはずです。...まさに運ですね。

 LANケーブルの苦労と比べると、手前の電源コンセントは、ちょうどリビング側と背中合わせの位置にしましたから簡単です。


サーバー置き場の蓋

 この写真の角度では見えにくいのですが、このような半固定式の蓋で通常は密封してして、これも騒音対策の一つなっています。 取り付け構造は目的が音の遮断だけですからかなり手抜き工作をしています。上下だけは簡単な溝を設けていますが、左右は少し大きめにしておいてグーと押し込む感じです。

 最初にも少しふれましたが、中に高価なフエルト布などを張っているより、蓋、扉、戸、などの効果は絶大です。空間に余裕があれば、例えば数センチの隙間を設けて階段に沿って天井を二重にしてみたり、内部の左右も同じように少し隙間を設けてさらに板で密封するように囲えば、耳をかざしても物音一つしなくなると思います。しかし、現状でも知っていて深夜にそっと耳をすませば判る程度の仕上がりです。何も知らされていなければおそらく気づかないはずです。ただ階段室だけは別です、誰にでもすぐにわかります。


「1U 自宅サーバー」と題して 4回にわたって紹介しました。最も心配な温暖化も、今のところ屋外では 30度以上(先日は最高34度を記録)の夏日が続いたりしていますが、階段の排気ファンのところに取り付けた温度計は最大で28度位におさまっています。サーバー置き場の密閉用の蓋の表の面にももう一つ温度計が付けてあります。
 家族の安心のため階段の換気用のファンの真上の付近には火災報知器も取り付けてあります。