電解コンデンサ1つでよみがえった 1Uサーバ2012年12月26日 16:54

停電で起動しなくなった1Uサーバー

写真の 1Uサーバ(開発用途の公開サーバとして使用)は、2006年12月・大雪の朝の停電で停止した際に起動しなくなったが、下記の方法で応急的に修理したままになっている。先日メンティナンスの際に写真を撮る機会があったのでここで簡単に紹介する。このような修理方法もあるのだと知って頂ければ幸いである。ちなみに修理後はトラブルもなく正常に動作しているが、現在は新しい予備機を電源オフ状態で待機させている。

余談であるが、サーバに限らずメンテナンスなど連続運転していた物を止めると再起動しないことは少なくない。サーバの場合は止めた時にミラーデスクの一方が故障してしまうことや、電源部とかマザーボードがダメになっていることも多い。古い機種だとマザーボードに電解コンデンサが使用されていて、容量抜けなどが原因の場合も少なくない。運が良ければ、スイッチオンを繰り返すと起動する場合もある。


電解コンデンサは簡単には取り外せない

クローズアップ写真のように数個の電界コンデンサーの頭の部分がふくらんでいる(全部 +5V系)。容量抜けだろうから、これを交換すれば良いのだが、多層基板に取り付けられた部品は簡単には取り外せないし、きちんとした道具立てでないと基板を壊すはめになる。


無理に外さなくてもいい場合もある

コンデンサーが内部でショートしている場合はこの手は使えない。そうでなければ見てくれは悪いがこれで十分である。面倒だから4個分の合計より大きめの、10,000μF 1個で代用しておいた。電解コンデンサは高周波を扱うものではないから配線の引き回しは気にしなくてもよい。

(絶縁チューブに通して並列にハンダ付づけして取り付けただけ)



これでもOK! miniDVテープの修理2012年09月14日 11:29

分解した miniDVテープ

現役を引退してしまった miniDVですが、撮りだめたテープの中に 貴重なコンテンツが保存されていることも多いのではないでしょうか。この際パソコンに移してDVDに焼いておいた方がいいですね。

私は、手持ちのビクターのハンディカム(Victor GR-DV1)からパソコンにキャプチャーする途中でエラー(E03)が発生。急いで止めて、テープを取り出したが残念ながらテープ絡んではみ出してしまった。あきらめの境地で、ググってみると修理は2千円以上は取れれるらしい。いつものDIY精神で分解してテープはすぐに整えたが、組み立てる段階になって、2時間余り奮闘したものの3個の部品がどうしても元に収まらない。

深夜近く、もう諦めの境地で思い切って部品を余らせたまま外見上は元どうりに組み立ててみた。組み立てみて改めてこれらの小さな3つの部品の役割に気づいた。

 1. 録画プロテクトのON/OFF(スライドノブ)
 2. ゴミの侵入を防ぐ(プラスチックの片)
 3. テープの前蓋を閉じる(バネ)

どうやら、丁寧に扱えばキャプチャーするだけなら無くても良さそうな物ばかりだ。思い切って、この状態でハンディカムに入れるとローディングも正常、再生も問題なく動作する。まずはメデタシとなった。

余った? 3つの部品

さて、このままキャプチャー続行してもよいが身内に連絡したら、SONYのハンディカムを現存しているとのこと。またエラーは困るから、これを送ってもらうことにした。キャプチャーはお預けとなった。

(参考)分解したテープはSONY製で細いプラス・ドライバーだけでケースは簡単に分解できる。しかし、手持ちのPanasonicのテープは、ネジ類が全く見当たらないので簡単には分解できないらしい。